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【4220】「リケンテクノス」を分析!コンパウンド製品を主力とした化学素材メーカー

リケンテクノス日本株

今回の分析銘柄は「リケンテクノス」です。

コンパウンド製品の製造を行っている企業で、プラスチック素材を開発して様々な日本のモノづくりに貢献しています。

そんな「リケンテクノス」の指標や業績を分析していきます。

当ブログで取り上げる銘柄は、投資を推奨したり、否定するものではありません。

最終的な購入判断は各自で行い、自己責任のもとで投資をしてください。

また、株価等の指標は常に変動します。

最新の情報は、証券サイト等の他サイトを参考にしてください。

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リケンテクノス

企業概要

「リケンテクノス」は化学中間素材メーカーで、自動車、建築、医療等に使われるコンパウンド製品の製造を主力としています。

コンパウンドとは樹脂に着色素材や異素材を組み合わせて作られるプラスチック素材のことです。

イメージし辛いですが、このプラスチック素材は自動車の内外装、業務用のホース、配線ケーブルや電線の一部にも使用されています。

また、フィルム製品の開発も行っており、自動車や建物の窓に使われたり、抗菌効果を持つフィルムはエレベーターのボタンやフェイスシールドなどにも使用されています。

業務用ラップでシェア率1位を誇る「リケンラップ」の製造を行っているのも「リケンテクノス」であり、日本初の塩化ビニルの食品ラップで、高いストレッチ性と密着性を強みとしています。

売上比率

国内外の売上高構成は半分以上が国内を占めていますが、海外展開にも積極的な企業です。

海外で一番比率が高い国はアメリカとなっており13.1%、次にタイで11.6%を占めています。

国内外ともに非常にバランスの良い売上比率です。

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各指標

時価総額は300億円台の小型株。

自己資本率は50%越えで、基本的に40~50%代を推移しているので財務の面は非常に安定しています。

ROE、ROAは飛び抜けて高いことはありませんが、営業CFは毎年安定的に稼いでいます。

株価が3桁と手が出しやすく、1単元買っても6万円弱程度なので資金力が低い人でも買いやすいのが魅力なうえに、現時点ではPERやPBRも低水準なため割安性を感じます。

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業績

2023年の決算では売上1234億9700万、営業利益は75億600万、営業利益率は6.1%となっています。

今期予想では経常利益が2%程減益見込みですが、過去の統計からみれば売り上げと営業利益ともに右肩上がりで成長ゆっくりと成長している部分が見受けられます。

ただし、営業利益率が低く、収益力が改善された最近でもその値は5~6%台にとどまります。

2010年には赤字も出しているので、景気がよろしくない時は多大きく業績を落とす可能性がある点は注意しておきたいです。

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配当金推移

配当利回り4.24%
連続増配年数2年
連続非減配年数14年

2023年に大きく増配し配当金は25円になり、現時点の配当利回りは4.24%となりました。

それでも配当性向は40%以下となっており、非常に安定感が見受けられ、増配の余裕もありそうです。

非減配年数が10年以上続いている点も優秀ですね。

今期は経常利益が減益なものの配当金は据え置きの方針です。

配当政策は配当性向30%程度を定めているので、今後も増配をしていくかは業績次第ということになります。

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評価ポイントと注意ポイント

評価ポイント

売上先が国内にとどまらず、約半分の割合で海外にもあるのが強みです。

国内シェア率1位の業務用ラップを製造するなどブランド力もあり、営業CFも長年黒字でしっかりと稼げている点は評価できるポイントですね。

また、株主還元姿勢も高く、14年続く非減配を維持し、2009年には赤字を出したにも関わらず減配をしませんでした。

注意ポイント

化学セクターの企業にしては、やや営業利益が低いのが難点です。

収益力の高い他の企業だと10%を超える企業も多いので、大きく業績が不振になった場合赤字もありうるかもしれません。

また、合成樹脂を原材料としているため、原材料価格が変動すると業績にも大きく影響を及ぼします。

大きく変動した時に低い営業利益率で賄えるかが注意ポイントです。

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まとめ

「リケンテクノス」はコンパウンドやフィルム等の製品を開発し、堅調に業績を伸ばしている会社で、非減配年数が長く株主還元姿勢も高いです。

ただし、営業利益率は低く、原材料価格で業績に影響がある点には注意が必要です。

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