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【8316】「三井住友フィナンシャルグループ」を分析!累進配当を掲げた超有名メガバンク!

三井住友フィナンシャルグループ日本株

今回紹介する銘柄は「三井住友フィナンシャルグループ」です。

「三井住友フィナンシャルグループ」は日本を代表とするメガバンクです。

元をたどると「さくら銀行」「太陽神戸三井銀行」「住友銀行」の3つが合併したことで設立された銀行業となります。

そんな「三井住友フィナンシャルグループ」の指標や業績を分析していきます。

当ブログで取り上げる銘柄は、投資を推奨したり、否定するものではありません。

最終的な購入判断は各自で行い、自己責任のもとで投資をしてください。

また、株価等の指標は常に変動します。

最新の情報は、証券サイト等の他サイトを参考にしてください。

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三井住友フィナンシャルグループ

企業概要

「三井住友フィナンシャルグループ」は「三井住友銀行」の銀行業務を中心とした金融サービスを展開している企業になります。

銀行業以外では、リース業の「三井住友ファイナンス&リース」、証券業の「SMBC日興証券」、カードなら「三井住友カード」が有名ですね。

これらの全ての企業をまとめたものを総称して「三井住友フィナンシャルグループ」と呼んでいるわけです。

さらには、コンシューマーファイナンス業務、情報処理業務にも携わっており、全ての業務をリテール事業、ホールセール事業、グローバル事業、市場事業の4つのセグメントに分けて事業を管理しています。

2020年に「SBIグループホールディングス」と資本業務提携をし、この2社が組んだことで、SBIグループと三井住友グループのサービスを併用することでお得になる企画がいくつか登場しました。

中でも、「三井住友NLゴールドカードで100万円修行すると、SBI証券での積み立て投資のポイント還元率が高くなる」と積み立て投資界隈では話題になりましたね。

事業別粗利益構成比率

4つの事業の中で一番粗利益の比率が高いのはグローバル事業になっており、全体の約3分の1を占めています。

しかし、ほかの事業の比率を見ても決して低すぎる比率の事業はなく、非常にバランスの取れた構成となっているのが魅力です。

いずれかの事業で経営が一時的にうまくいかなくても、ほかの事業で賄うといったリカバリが可能になります。

海外売上比率

売り上げの半分以上が海外となっており、国内だけにとらわれていない点が優秀です。

また、海外と言ってもどこか一つの地域だけでなく、様々な州で分散して売り上げを確保しているのが素晴らしいです。

これにより、一つの国や地域で大きな経済危機が起きても、ダメージを分散することが可能です。

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各指標

指標実績
株価6075
時価総額8.1兆円
自己資本率4.7%
営業CF過去10年間で2回の赤字
実績ROE6.50%
実績ROA0.31%
予想PER10.0倍
実績PBR0.64倍

指標は2023年6月23日時点の値であり、表の赤下線は評価ポイント青下線は懸念ポイントです。

時価総額は8兆円を超え、日本株の銀行業の中では2番目に高い時価総額を誇ります。

人気株ではあるものの、PERは基準の15倍には程届かず、PBRも1倍より大きく下回っており、割安性を感じます。

ただし、株価が高いのでいきなり1単元買うとなると、資金やそれなりの投資タイミングと慎重さが求められます。

「三井住友フィナンシャルグループ」は、よく8306の「三菱UFJフィナンシャル・グループ」と比較されることがあるのですが、「三菱UFJフィナンシャル・グループ」は1株1000円程度の金額となっているため、「三井住友フィナンシャルグループ」の株価の高さが分かるかと思います。

自己資本率、ROE、ROAは低いですが、銀行業はここら辺の指標がどうしても低くなりがちになってしまうので、過度に心配する必要はありません。

特に、ROEの6.5%は銀行業の中では高い部類の方に位置します。

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業績

銀行業は営業利益という概念がありません。

お金を貸した時の貸付金利や、顧客の預金で運用した投資の成果が利益として計算され、一般的な企業と比べてかなり特殊なお金の稼ぎ方をする企業となっています。

そのため、決算情報も営業利益は開示されず、純利益で業績を判断するのが一般的です。

グラフを見ると常に10%を超える高い純利益率を誇りますが、売り上げと純利益は波があり横ばい傾向にあります。

貸付金利や投資利益が収益である以上、世界の景気動向が悪くなると、お金を借りる人が少なくなり、投資の成果も振るわなくなるため純利益はかなり落ち込みます。

要するに、銀行業はかなりの景気敏感な株であり、業績の好調維持は企業の努力だけではどうにもならないことが多いです。

とはいえ、「三井住友フィナンシャルグループ」ほどの大規模な銀行業務を持つ企業であれば、多くの企業や一般顧客がこの会社からお金を借りたり、預金していることになるため、そう簡単につぶれることはないと思います。

逆につぶれてしまったら、企業や顧客の預金が保護されるのか(1000万円の預金は原則確保される)という大きな問題が発生するため、国もそう易々とはつぶさせないでしょう。

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配当金推移

純利益が横ばいであることに伴い、EPSも似たような横ばい傾向であることが分かります。

しかし、配当金の推移は年々増配傾向にあり、非減配年数は15年連続、配当性向も30~50%を推移しているのが基本で、とりわけ配当金で利益が圧迫している感じもありません。

そしてなんといっても、配当政策では高配当投資家にはうれしい累進配当を宣言しているという点がこの銘柄の一番の魅力になります。

累進配当は、配当金を原則減配させず、事業が順調であれば増配をしていくという強い株主還元姿勢を表す政策ですので、これが「三井住友フィナンシャルグループ」が人気である1つの理由になっているのかもしれません。

1年くらい前までは配当利回りが5%台を維持していましたが、直近の株価上昇傾向により現在は配当利回り4%前半まで低くなっています。

そのため、不況時で株価が大きく下がった時が仕込み時と言えるでしょう。

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評価ポイントと注意ポイント

評価ポイント

日本を代表とする大手メガバンクで、その有名さから投資する人も多く、時価総額8兆円超えという高さがその強さを象徴している銘柄です。

それでいて、低PER、低PBRで割安さのある部分がお宝感のある銘柄を思わせてくれています。

また、配当政策に累進配当を掲げている点が何よりも魅力で、減配しないという安心感と、強い株主還元姿勢を感じます。

注意ポイント

銀行業である以上、貸付金利や投資の利益で稼ぐのがメインとなるため、景気の動向で株価が大きく上下に動きます。

また、株価も6000円超えと比較的高いため、単元で買う場合は小額投資が少し難しい金額となっています。

小額投資が難しい欠点も重なって、暴落時にはより大きな損失が生まれることも覚悟しなければなりません。

そして、この暴落時に株を手放さず、逆に買い増していけるかという精神力は求められます。

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まとめ

累進配当を掲げており、そう簡単には潰れることのない大手メガバンク。

景気敏感で不況時の株価変動が激しいので、

暴落時に買い増すことができるかという精神力は問われる。

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