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【9433】「KDDI」を分析!参入障壁が高い事業を手掛ける時価総額10兆円超えの通信事業会社!

KDDI日本株

今回紹介する銘柄は「KDDI」です。

「au」というサービスで有名な大手通信事業会社です。

そんな「KDDI」の指標や業績を分析していきます。

当ブログで取り上げる銘柄は、投資を推奨したり、否定するものではありません。

最終的な購入判断は各自で行い、自己責任のもとで投資をしてください。

また、株価等の指標は常に変動します。

最新の情報は、証券サイト等の他サイトを参考にしてください。

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KDDI

企業概要

「KDDI」は日本を代表する通信会社で、携帯電話などの個人向け通信、『5G』を扱う国内外通信、データセンターやIoT基盤に関与する法人向け・グローバルサービスなど、様々な通信事業に携わっています。

モバイル通信は『au』『UQmobile』『povo』のマルチブランドを持ち、知っている人も多いでしょう。

グローバルな事業にも積極的で、世界60都市100拠点ネットワーク、世界20都市40拠点超のデータセンターを基盤とした『TELEHOUSE』といったサービスも展開しています。

「ビッグローブ」や「じぶん銀行」を子会社化したり、「ローソン」や「カカクコム」と資本業務提携したりと、有名な企業を吸収、協力して、規模を拡大しているのも強みです。

事業別売上比率

事業割合
パーソナル80.1%
ビジネス18.4%
その他1.5%

事業別売上比では8割以上がパーソナル事業で占めており、個人向けのサービスで得ている収益が大きいです。

先程挙げた、『au』『UQmobile』『povo』のモバイル通信事業や『auひかり』などのインターネット回線など、個人向けのサービスが非常に多い点がこの売り上げの比率表しているものと思えます。

特に、auサービスにおける事業の幅はとても多彩で、『au PAY』『auPAYマーケット』『auでんき』『Pontaポイント』などのサービスを提供しており、分野も様々です。

これらのauサービスを複数利用して様々な特典を受けられるようにすることで、『au経済圏』という戦略を展開して顧客を囲い込む強みも持ち合わせています。

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各指標

現時点で時価総額7位の日本企業で、最近になって時価総額10兆円という大台を超えました。

とにかく収益力が非常に高く、営業CFは少なくとも過去15年間は赤字になることはありませんでした。

10%で優秀と言われるROEは13.41%、5%で優秀と言われるROAも5.89%となっており、効率的にお金を稼げている企業と言えます。

自己資本率は50%後半くらいを基準に確保していましたが、そこから徐々に減少していき、現在は43%まで下がってきています。

割安性を表すPERは15倍を切っていますが、PBRが1倍を大きく超えている点が割高感を示しています。

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業績

営業利益率は驚異の10%後半を叩き出しており、これを長期間にわたって継続できている点が大きな魅力となります。

モバイル通信業は基地局を建てたり、その維持や管理によるコストで多額のお金がかかるため、参入障壁が非常に高い事業となっています。

最近では「楽天」がこの事業に参入し、大きく赤字を出しているというのが有名ですね。

それほど事業を成り立たせるのが難しい分、競合他社が少ないため、ビジネスを成功させれば大きな収益をもたらしてくれます。

これが「KDDI」の大きな収益力の一つとなっているわけです。

また、成長率はかなり緩やかなものになっていますが、KDDIがそもそも成熟し切っている企業であり、その中でも衰退せずに成長し続けている点は非常に評価できます。

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配当金推移

非減配年数が28年、増配年数が21年とどちらも非常に長く、高配当目当てなら安心して保有できる銘柄と言っても過言ではありません。

配当性向は年々高まってきていますが、EPSも着実な右肩上がりである点や、まだ無理している水準には達していないので問題はないでしょう。

配当利回りは3%前半と高配当の中ではやや魅力が薄いかもしれません。

これは増配のスピードよりも、直近の株価が大きく上昇していることから、配当利回りも徐々に低下してきています。

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評価ポイントと注意ポイント

評価ポイント

とにかく高い収益力を持ち、参入障壁に高いモバイル事業をに携わっていることで、高収益且つ安定感の両方の強みを持つ事業を持っているといえます。

結果的にEPSも右肩上がりで、配当金も無理のない水準で連続増配記録伸ばしていってくれています。

また、個人の顧客だけでなく、法人向けのサービスを行っているほか、グローバルにも展開していっているため、顧客のニーズの幅も広い点も魅力と言えるでしょう。

注意ポイント

通信業界は急速に変化が続く業界であり、最新の技術もころころと変わっていきます。

そのため、新たな技術が登場するたびに、その技術を吸収し、新サービスを展開していなければ、他社に置いて行かれる恐れがあります。

「KDDI」くらいの大きな企業であれば抜け目はないかもしれませんが、常日頃油断はできないでしょう。

特に「KDDI」と似た事業を持ち、「KDDI」よりも大きな時価総額を持つ「日本電信通信」、通称「NTT」は大きなライバル企業であり、常に意識しなければいけない競合他社に当たります。

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高配当株投資は有力な投資方法ですが、個別株に投資する分リスクもつきものです。

罠銘柄をつかまないためにも、安定した高配当株投資を目指していきたいという方は、是非読んでみることをお勧めします。

まとめ

収益力、増配年数、成長性のどれをとっても申し分ない企業。

その優秀さにより、直近は株価が上昇し、高配当株の中ではやや魅力が薄れている。

また、「日本電信通信」は株を保有していなくても、動向を意識しておきたいライバル社。

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